2018 3/24日から4/15日まで島根県浜田市世界こども美術館で『伝承の技 石見神楽面』というタイトルで凱旋 写真展を行いました。

今回の写真展は昨年(2017年)11月下旬から2週間 NIKON新宿サービスセンターにあるフォトギャラリーTHE GALLERY1でD850の企画展として展示された作品です。これらを㈱ニコンイメージングジャパンのご好意に加え地元島根県浜田市内の様々な有力者のお力添えもあり開催が実現しました。

写真集や書籍では本当に多くの作品を発表して来ましたが、4面の壁を自分の写真だけで彩るこの写真展は人生初の経験で初めて故にどう準備を進めれば良いのか何も分からなかったのですが、そんな状況でもこだわりのポイントが3つありました。

1)レイアウトや写真セレクトに関する相談は普段お仕事をしている編集者と行なう。

2)ペーパーはハーネミューレフォトラグバライタ紙を使用する。

3)プリンターは松平光弘さんにお願いする。

この3点です。 これらのこだわりの理由とは・・・

写真展を多く手がけ顔見知りでもあるアートディレクターは多くの写真家の写真展のディレクションを手がけていらっしゃるので、その方にお願いすれば間違いはないとは思いました。しかし多くの写真家と同じ流れでなくても良いのではないかと思う気持ちも強く、今回だからこそと、普段お仕事をご一緒させて頂いている雑誌の編集長に相談に乗ってもらい写真選定やレイアウトを決めました。本当に親身になって貴重な時間を割いて頂いた事にとても感謝していますが、ここではご迷惑がかかるといけませんのでお名前は敢えて伏せておきます。

次にペーパーですが以前に作品を大伸ばしする機会があった時にプリンターの松平光弘さんのご提案もあってその時に使用したペーパーです。質感と色の出方が気に入って、「初めての写真展では是非このペーパーを使用しよう」と前々から心に決めていたペーパーでした。採用実現についてはジェットグラフ㈱の協力も頂いたと後に伺いました。

ちなみにこのペーパーは三浦和義先生の個展でも使用されているそうで、僕も素晴らしいペーパーだと思います。 そしてプリンター(プリントしてくれる人)はその大伸ばしのプリントがご縁で知り合った松平さんです。物腰柔らかく親身に要望を聞いて頂き、素晴らしいプリントに仕上げて頂けたので「初写真展のプリンターはこの方にお願いしたい」と密かに思っていたのです。言い換えるとペーパーとプリンターをセットで決めていたのですね。

プリントは全37枚うち7枚が長辺2メートルを越す大型プリントでそのうち1枚は長辺が約2,4メートルです。その他30枚をA2プリントで構成しています。サイズの狙いとしてはやはりD850の持つ最高クラスの描写力とニッコールレンズの解像力で、職人や神楽面のディテールを表現したいというのが狙いでした。

さすがそこはD850❗️まだまだ余裕を感じる再現力に僕自身が驚いたのはいうまでもなく、来場者の方々もため息混じりで驚いているようでした。僕の小さなこだわりに主催でもある㈱ニコンイメージングジャパンの関係者の方々やその他多くの方々にご迷惑もおかけしたと思いますが、皆さんの協力で思い描くレイアウトで新宿で展示開催され、2018年には出身地でも再び展示できる事になったのです。

新宿での展示セッティングはもうプロ中のプロである㈱フレームマンの精鋭部隊がみるみるうちに仕上げてしまい、時間にして小一時間で完璧なセッティングでした。

一方島根のセッティングは美術館の担当者と今回の撮影でお世話になった工房の2代目でもあり後輩でもある柿田君を筆頭に地元に暮らす先輩・後輩・同級生などで時間の作れた人たちで2日がかりで丁寧にセッティングをしてくれました。プロの仕事も素晴らしいのでしが僕にはこの2日間頑張ってくれた気持ちが嬉しくてたまりません。

申し訳ないことに東京での撮影の関係で開催前日に来館したのですが、既に展示作業を終えて最終清掃を行っていたので、僕はそこからの合流です。3週間の会期で初日2日と最終日は在館していましたが、その他の土日は都合がつく限り有志が交代で在館してくれたそうです。(ほぼ毎日様子を見に行っていた母談)

最終日4/15(日曜)は展示作品はそのままでという事で、翌日が休館なので撤収作業は火曜日にという事になりましたが、撮影の都合で火曜日まで滞在できず、美術館スタッフと後輩たちに委ねて東京へ帰京することになりました。

 後の連絡によると最後まで綺麗な作業をしてくれたそうです。本当にありがたい話です。今回の展示で素晴らしい力と繋がりをもらえた気がしています。

ところで新宿でも島根でも『本当は姫や巫女の写真もあるのでしょ?』など女性ポートレートを撮っている僕への冗談めいた質問もありましたが事実撮影はしていません(笑)


神楽面の制作をテーマに撮影したこの『神楽』シリーズはこれで終わりではなく、これからが始まりです。既に次回の発表に向け仕込は始まっています。 また、別のテーマでは女性ポートレートで企画を進めていますので発表まで楽しみにして頂きたいと思っています。

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